光り輝く向こう側

"何か"に惹かれて、憧れて。その光の向こうへ。

作ってみたラブライブ短歌を振り返る 1

みなさん、こんにちは。


今回は、お誕生日に短歌を作ってよんでいるので、その短歌の振り返りみたいなことをしようかなと思います。


今年から初めて短歌を作り始めたので、今、現在はAqoursのメンバーしかないんですが、もっと徐々に増えていければいいかなと思ってます。


タイトルを見ていただければわかるのですが、この記事に関しては誕生日順に3~4人ずつを3つに分けていきたいと考えています。今回は、ダイヤさん、果南ちゃん、花丸ちゃんの短歌を振り返ろうと思います。


黒澤ダイヤ



これが初めて作った短歌ですね。この当時は短歌は古文のイメージしかなくて、古文文法の参考書やサイトをあさりまくっていつしか古文系の短歌になってました。他の方が作った短歌を見たときに古文で作ってる方がほとんどいなくて、こんなに単純なものでもよかったのって。もうこれ以降は古文では作ってないですね。というかもう作らないでしょう。


ダイヤさんの誕生日は元旦の日でもあるので、新年に関する言葉も混ぜつつ誕生日をお祝いする感じのものを作りたいと思っていました。今年のテーマは「光」を用いるということで、初日の出の情景を取り入れようと考えました。


古文で短歌を作ってしまい解説しなきゃいけないところがたくさんあるため、まずは上の句からいきたいと思います。


『 波際や がうけ光りか 初あさひ 』


始めの五文字は、文字通りに海や砂浜での波打ち際を指してます。


次の七文字は、「がうけ」という古文単語を使っているんですが、現代語訳に直すと、高家・豪家で格式の高い家という意味になります。黒澤家は旧網元で地元でも有名な名家という設定なので、この単語を用いることにしました。本当は「かうけ」が一般的な表示( 「がうけ」は豪家の意味のときにたまに表示される。)なんですが、なぜそちらのほうを使わなかったのかは後で説明します。

「光りか」はつややかに光り輝くさまという意味ですね。


最後の五文字は、初日の出の言い換えですね。一応この言葉は季語になっていると思います。


この上の句をまとめてみると、初日の出によって波打ち際や黒澤家のお家がつややかに光り輝いているというような情景が浮かびあがってくれるのではないかなと思う。


次は残りの下の句を解説していきます。


『 まちしのぶとも へにて祝わなむ 』


始めの七文字はあえてひらがな表記にしました。ここで2つの情景を想像して欲しかったからです。漢字に直すと、「待ち忍ぶ友」 と 「町偲ぶとも」になります。

「待ち忍ぶ友」はそのままの通り、(ダイヤさんのことを)友達が身を潜めて隠れて待っているという意味ですね。一方の「町偲ぶとも」は(ダイヤさんが)生まれ育った沼津の町に思いを馳せたとしてもという意味です。ここの「とも」は助詞で、~たとしてもという意味になります。


そしてこれらが後の七文字に繋がっていきます。「へ」という古文単語は「海辺」という意味の「辺」 と 「家」という意味の「いえ」があるため、2つの場所を示しています。これは上の句で出てきた場所と同じところを想像できるのではないかと思う。「なむ」は、きっと、~だろうという意味になるので、ここから、きっと海辺(家)でお祝いしていることだろう。となります。


こうしてみると、まだ沼津にいるダイヤさんが海辺または家で突然友達からお祝いされているところと、今は沼津ではなく別の場所にいるダイヤさんがその場所で遠くにいる友達からお祝いされている情景が浮かびあがってくれるかななんて思っている。


最後に五七五七七の頭文字を繋げてみてほしい。「ながはまへ」になるはずだ。もうわかっていると思うが、もちろんこれは、「長浜へ」になる。黒澤家がある場所だ。だから、「かうけ」ではなく「がうけ」のほうを使ってみた。


だいぶ説明が長くなってしまったが、こんな意図で作ってみたのをわかってくれたら作りがいがあったのかなと思う。



松浦果南



これは2期10話と13話のシーンを参考に作ってみました。


果南ちゃんは天体観測が趣味なので幼い頃からダイヤさん、鞠莉ちゃん二人を連れて三年生の三人で星空を見ていたのかなぁって思いながら作っていました。この空はこれから離ればなれになっても繋がっている。旅立ち前の三年生のやりとりの場面がこの短歌に目を通しただけでわかるように作れたかなと思う。


鞠莉ちゃんも12話で同じようなことを言っていたので、鞠莉ちゃん側からの視点でも読めてしまうのが、ちょっと心残りがあるなって思いますね。




これは劇場版のイタリアのホテルでのシーンを参考にしました。


果南ちゃんのセリフにさらにつけ加えてコンパクトにまとめた感じですね。たぶん果南ちゃんはこの事を千歌ちゃんに伝えたかったのかなという想像が入ってしまってはいるのですが、せっかく劇場版が公開されているのでこのシーンのところで作りたいと思い、このようになりました。


これもどちらかといえば、千歌ちゃん側としても読めてしまいますね... なかなか短歌を上手く作るのは難しい...




これは1期9話の過去のシーンを参考に。三つの短歌の中でこれが一番上手く作れたかなって思います。


それぞれの頭文字を繋ぎ合わせると「あわしま」になるようにちょっと工夫してみました。ちょうどこの場面も舟で淡島へと向かうところなので。舟をマリンボートと書き換えてみたんですが、このような名前はないので少し強引ではあるもののこのように表現しました。直前に親友という言葉があるので、それに続いて「マリ」を連想してくれるようにしたかったからです。



国木田花丸



本当ならいくつか作る予定でいたのですが、なかなか時間がとれず、この一句のみになってしまいました。ですが、思ったよりも多くの方に目を通していただけて作っておいて良かったと感じています。


やはり花丸ちゃんは図書室と本のイメージが強く、この二つ、特に図書室の情景が浮かんでくるような短歌にしたかったです。その中で劇場版での図書室に椅子のみが置かれているシーンが強く残っていたので、ここに視点をおいて作りました。


始めの五七で、図書室で本を読んでいる姿を。七文字の途中から後半の五文字にかけて、劇場版のように夕日の光が椅子を照らしているところが浮かんでくるように上手く作れたと思います。「斜陽」は本のタイトルとその言葉の意味の両方を持った存在として使いました。


後の下の句は、図書室で本や友達との出会いと過去の自分や浦の星への別れを経験するので、それが想いという形で図書室や椅子に降り注いでいるというような感じですね。




短歌を作ったことがない方でも簡単に作ることができるので、ぜひ、時間がある方は作ってみて下さい。その子について向き合うことが多くなって今までは知らなかったことや違った視点での魅力が見つかるかもしれないです。では、またの機会で。