光り輝く向こう側

"何か"に惹かれて、憧れて。その光の向こうへ。

五等分の花嫁を読んでほしいという話

今回はタイトルの通り、とにかく五等分の花嫁を読んでほしい。ただそれに尽きる内容です。


本屋に立ち寄ると漫画コーナーのところに目立つ場所や見つけやすいように配置されていたり、アニメショップでもそのグッズが置かれていて店舗によっては特集のようにひとつのコーナーとして取り上げていたりと注目を浴びている作品ですね。アニメ化もされていますし。

こういうのを何度も目にしてくると、どんなお話なのか気になる... というのが募り始めてきたので、ここ最近なんですが、この作品を読み始めました。


気付けば最新刊である10巻まで全て購入して読み終えてしまい、次の最新刊を早く出してくれ... この続きがどうなるのか気になる! という程までこの作品に引き込まれて。


これはぜひ他の人も読んでほしいというほどまでに感じた作品だったので、この作品に触れていない方がいるとするのなら、その方たちがこの作品に少しでも興味を持ってくれるといいなあと期待を込めつつ紹介もかねて書いてみました。





五等分の花嫁って?

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週刊少年マガジンで連載されており、ラブコメのジャンルに位置付けされている作品になります。


2019年に講談社漫画賞の少年部門を受賞されました。

もともとは読み切りとして掲載されていた作品なのですが、後に行われた読者アンケートによって連載がスタートしました。


なお、あらすじは

貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生!!しかも五つ子だった!!全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児!最初の課題は姉妹からの信頼を勝ち取ること…!?毎日がお祭り騒ぎ!中野家の五つ子が贈る、かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演!!
TVアニメ 五等分の花嫁 公式サイト イントロダクションより


というもの。もう少し詳しい内容等は次のところで。



https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13932016480029113185
少年マガジン公式漫画アプリであるマガジンポケット ( こちらはWeb版 ) から現地点では3話まで無料で読むことが出来ます。


2019年1月にはアニメ1期が放送され、既に第2期の制作が決定されています。



どんなお話?

先程のイントロダクションで、高校生であるフータローが、同級生の中野家の五つ子の家庭教師になることが書かれています。


フータローは常に成績で学年1位という勉強が出来る人ではあるけれど、家族以外とは誰とも関わることもせず勉強しかしてきませんでした。

フータローは父親と妹のらいはの3人で暮らしているのだが、借金を抱えており家庭は貧しい生活を強いられていました。そんな状況の中でフータローは、らいはとの電話で父親が勝手に引き受けた家庭教師の仕事をしぶしぶ受けることに。

教え子が転向で同じクラスになった五月と思っていたフータローは彼女の自宅で教え子がなんと五月だけでなく一花・二乃・三玖・四葉の五つ子であることを知らされる。

しかも、この五つ子全員が落第寸前で勉強嫌い。そのほとんどがフータローの授業を受ける気がないどころか、話もまともに聞いてくれない。仕舞いには 「家庭教師なんかいらない」 とまで言われてしまう。

それでも、フータローは諦めることなく目標である『五つ子全員を無事に卒業させる』ために、まずは彼女たちの信頼を勝ち取るところから奮闘していく... というのがこのお話の冒頭になります。



この作品は、登場人物たちが不器用ながらもそれぞれ互いの関係や自身の悩み、葛藤等に向き合い、前へと進んでいくとても人間味のあるラブコメなんですね。


フータローは借金返済のために色んなバイトを経験する度に勉強しか出来ないことを痛感していて、そんなフータローが五つ子たちになんとしてでも勉強してもらえるように、試行錯誤してそれぞれ一花・二乃・三玖・四葉・五月と向き合っていく。そこで、それぞれが抱える悩みや葛藤が明かされていく中でフータローがそのことにもどうやって接していくのかというのが読む度に気になっていくんです。

また、フータローも彼女たちと向き合っていく中で、困難が待ち受けていたり、彼自身について悩んでしまったりすることもある時に、彼女たちが何か助言などの手助けをしていくっていう互いに補い合って協力していく感じが凄く良いんですよね。



そういったお話の展開の中で、五つ子、姉妹同士の愛や絆を強く感じるなあと。

この五つ子たちって、それぞれ個性がバラバラで性格も全然違うんですよ。得意なことも。好きな好みも。それ故に衝突が起きたりすることも。でも、彼女たちにはいつも共有しているものがあって、

誰かの失敗は五人で乗り越えること

誰かの幸せは五人で分かち合うこと

喜びも 悲しみも 怒りも 慈しみも

私たち全員で五等分ですから
第12話 今日はお休み⑥


姉妹やフータローから、自身の悩みや葛藤に向き合ってそれを乗り越えようとしていくのもこの作品の魅力だと思います。



ここまでの流れだと、本当にラブコメなのか?っていう感じがしますよね。


この物語の最初の一ページは、結婚式でフータローが新郎、その新婦である五つ子の誰かが花嫁衣装を着ている場面。


第1話で、既にフータローが五つ子の誰かと結ばれるということが確定しているのです!


なぜそうなのかと言われると、この時のフータローのセリフに、

夢を見ていた

君と出会った高校二年の日

あの夢のような日の夢を
第1話 五等分の花嫁


この後に、先程のイントロダクションの流れに繋がっているので、この『夢のような日』というのが、家庭教師先で五つ子と出会ったあの日を指しているからです。

それを踏まえて読者側はそれが既に分かっている状態で話が進んでいくので、もう、ものすごく誰が花嫁なのか気になって仕方がない。この中の “誰か” なのだから


しだいに過ごしていく中で、五つ子たちがフータローに対して複雑な感情を抱くようになっていきます。後にそれが “好き” という感情であることに気付いていく。

しかし、フータローは物語の冒頭で、恋は学業から最もかけ離れた愚かな行為だと思っているんですね。また、五つ子との関係は、雇われ教師という関係で友達とは違和感が... と感じていましたから。

そんなフータローに彼女自身のことを好きになってもらえるよう、五つ子たちが『恋』という今度は違ったベクトルでフータローと向き合っていくんです!


先程も言ったとおり五つ子はそれぞれ個性がバラバラなので、それぞれがフータローに対してアプローチしていくのも全く違ったものになっていて、時には嫉妬したり協力関係にあったりと、もう、その度に悶絶していました... いや、だって急にその一面を出してくるの?っていう不意打ちとかしてくるんですよ...

しかも、この中で結ばれるのはたったの一人というのも... この日を迎えた時はきっと五人で幸せを分かち合っているんだろうなあと。


このような感じでお話が進んでいきます。
次からは、構成に目を向けて。



サブタイトルにも注目!

その話におけるタイトルにも注目してほしいと思います。


タイトルを見た時に、今回はどんな話なのかなって想像するじゃないですか?

でも中には読む前だと想像がつかないものも少しばかりあったりするんです。だけれど、読んでいくうちにこのタイトルが示唆していることがなんとなく分かってくるような仕掛けになっているのも面白さのひとつだなあと。


例えば、『スクランブルエッグ』っていうタイトルのお話があるんですけど、これだけだと何の話なのか全く分からないじゃないですか。これに関係することなのかなって。

でも、読んでいくと、そういうことか!って。遊び心があるなあと。お話の内容が気になる方は是非読んでみて下さい。


対比関係になっているタイトルもあったりするのでなかなか面白いですよ!



対比関係や伏線も見所!

この作品は、対比関係にあたる部分が数多く見られます。“五つ子” という設定というのもあって姉妹の間やフータローとの言動だったり、そこから過去と比べてその人がどのように心情が変化していったりなどいろいろそこで後に気付くことも。

また、五つ子の父親とフータロー、または五つ子とはそれぞれどのような考えや思いがあるのか、なんていうのも注目すべき点ではないかなと。



伏線の張り方や回収なんかも注目すべきところです。


五つ子たちは、変装して別の姉妹になりきることが多々あるんです。それが、読者側にとっても誰が変装しているのかなかなか分かりづらい ( 分かりやすい場面もある )。

自分がこの人だと思って読んでいたのに気付いたら違う人だったということもあったりしました。そういう場面において何かしらの伏線というのが張られていて、フータローもそういうのを手掛かりとして見分けたりしているのかもなあというのが味わえたりすることも出来ます。

もう一度読んでみると、あっ、これがこうだったのか!って新たに気付くことも多いんですよ ( それはただ自分が伏線に気付かなかったという点もある ) 。

そういう点でのフータローと五つ子とのやり取りというのもまた面白いのです。




どうですかね? 少しばかりは興味を持って頂けたでしょうか?


この作品は本当に誰が花嫁なのか目が離せなくて、次の最新刊が待ち遠しい...

実は、最新刊である11巻が、9月17日に発売されるのです!( あと一週間切ってる! )



ぜひこの機会にも読んでみてはいかがでしょうか。

夕焼けに染まる空、彼女の決意に

私が言える立場ではないのは十分承知の上だが、生きている上で 「選択」 と 「決断」 というのは避けて通れないものだ。

その 「選択」 を 「決断」 した以上、それに至る決意と諦めずに頑張り続ける継続と努力、どんな結果になろうともそれを受け止める覚悟を持ってこれからの日々を過ごしていくことになる。

その道へと進む境界線を越え、新たな世界に始めの一歩を踏み出していくのも...





私は優柔不断な性格だ。すぐにある物事に対しての選択をし、決断することが出来ないどころかその選択肢すら見出だせないこともしばしばある。

しかも、それに加えて大事な選択という時に限って臆病な部分が付きまとってくる。せっかく時間をかけてまで決めたことに対して、その一歩を踏み出す際に心のどこかで抵抗みたいなものが現れ、「本当にそれでいいのか?」 と問いただしてくる。そして、結局また振り出しに戻ってしまうのである。


たぶん、「怖い」 のだろう。自分を否定されること、その選択をして後悔すること、自分がいる安定した環境下から抜け出すこと...

また、それと同時にそれらのことをもう経験したくないという理由で、一歩を踏み出して積極的な行動が出来ずに消極的になる自分自身に対する苛立ちと不甲斐なさが募るばかりであった。





ある日にラブライブ!と出会った。その後のサンシャイン!!にも出会い、今もこうして追い続けていることに、出会って間もないあの当時には考えもしなかっただろう。

こんなにも長い間、このコンテンツと向き合っていることは、ここから活力や励ましみたいなものをずっと受け取り続けているからだと感じる。それだけ、自身に対しての影響が大きい。


その中でも、心揺さぶられたある子がいた。その子は私と似たような境遇や思いを抱えているようにも見えた。

後にその子は 「推し」 という存在になるのだが、正直に言ってしまえば、「推し」 というより 「こうなりたい」 という憧れと尊敬の方が強い。


あまり興味がない人もいるかもしれないが、どうしてその子へそういう思いを抱いたのか話そうと思う。自分自身もどうしてその子を推しているのか急に言われてしまうとなかなか上手く伝えられないというのもあり、お互い (?) のためにも書き残しておこうと思う。





ラブライブ!では、推しがすぐに決まった。あまりにも境遇や思いが自分自身と似ていたからだ。たぶん、自身と似た境遇を持つ人が気にかかるのだろう。

公式サイトでの彼女の自己紹介には、「クラスでもあまり目立たない、大人しい女の子。自信がなく、何をやろうとしても諦めてしまいがち。」 と。そんな彼女は 「アイドル」 というものに憧れを抱いていた。


その子の名前は 「小泉 花陽 」 である。


花陽は、1期4話でスクールアイドルに入部するかしないかで悩んでいた。

このお話の冒頭で幼少期からアイドルになるという夢を持っていたこと。そして、1期1話でUTXの外壁に設置されたスクリーンに映るA-RISEを見て目を輝かせている姿や1期3話で穂乃果たち二年生3人による講堂でのライブを観に来たところから、彼女はアイドルが好きであるということが目に見えて分かる。

しかし、花陽はなかなか入部することを決められずにいた。その世界に足を踏み入れる一歩を彼女は出せずにいる、というよりは躊躇っているように思える。


花陽はアイドルに必要なものはなんなのか知っていたことだと思う。それと自身の性格や現状から照らし合わせた時に自分は向いていないと感じてしまうのだろう。実際に勧誘されても彼女は断っていた。

そんな状況の中、凜や真姫、二年生3人との会話を通して花陽は入部を決意するのだが、授業での発表が上手くいかず、仕舞いには笑われてしまうことに自信を失くしてまた悩むことになる。



これまでの彼女の葛藤や姿はまるで自分を見ているかのようだった。それほどまでに重なって見えた。

彼女も自分と同じような道を進んでいるんだなあと思った。しかし、それは違った。



その後、花陽は凜、真姫に連れられ、二年生3人がいる屋上に向かった。そこで、彼女は一度躊躇うものの覚悟を決めて、思いを伝えるのだった。

握手を交わした時の彼女の顔はとても晴れやかなもので、空一面橙色に染める夕日の光とはまた違った眩きを放っているように。



その姿を見て、自分もああいう風になれるかな? いや、ならないとなと思った。

たったこれだけのことかもしれない。でも、確実に彼女はあの世界に一歩足を踏み入れた。今までその境界線を越えられずにその前までを何度も行ったり来たりしていた彼女が。

仲間の助けもあったのかもしれない。それでも、あの時、勇気を振り絞って歩み始めたのは紛れもなく彼女自身で決意して行動に移したものだ。


同じ立場にいると思っていた彼女はいつの間にか先へ進んでいた。一方で、私は何かに恐れてその場に立ち止まったままである。まるで臆病なのは私の方だ。

ここで、彼女の背中、姿を追いかけるように、自分も何かしらでもいいから変わろうと思えた。

こういう訳で、花陽を推すことになっていった。



先月に発売されたラブライブ!総合マガジンの最後にあるお話を読んで、ああ、だから私は彼女のようになりたいと思えたんだ。と改めて気付かされた。とてもいいお話なので機会があれば読んでほしい。


あの日から少しは何か変われただろうか。どうだろう。でも、いつかはあの時とは違った立場で同じ場所に立てていられたらいいなと思う。



思い切って一歩を踏み出せば ―― ほら。
だって今、この遠い小さな星の上からでも、その眺めはこんなにもキレイですてきだから。
ラブライブ!School idol diary ~小泉 花陽~




ラブライブ!サンシャイン!!では、前作の時とは違ってすぐに推しを決められずにいた。

ある時、スクフェスのサイドストーリーを聴いていた時に、ふと気になった子がいた。その子が 「国木田 花丸」 だった。



「マルのことはいいから、他のメンバーを応援してあげてほしいな。」



そう言われてしまうと逆に気になってしまう。これを受けて、彼女のことを推そうと決めた。

この時はまだ、そのように思っていて応援する立場にいたのだが、しだいに自分が応援されているような感覚になっていく。



1期4話冒頭で、花丸の過去が明かされる。実は運動が苦手だったことを知る。図書室で一人本を読むようになっていたことも。

花丸は図書室でルビィと出会い、しだいにルビィの夢を叶えるために奮闘するようになる。

淡島神社の階段ダッシュでルビィに一人で行くよう促した時やダイヤに説得した時の花丸の表情は覚悟を決めたように見えた。


あの日に出会ってから今までの時間の多くをきっと二人で過ごしていたに違いない。あの決断で、また過去のように彼女一人で過ごす時間に戻ってしまう。

それでも、自分のことを犠牲にしてまで友達のために何かをしてあげられる優しさとその行動に移せる姿を見て、自分は果たして同じようなことが出来るだろうかと思った。

しかし、その反面、花丸はその決断に対して気持ちが揺らいでいるように感じた。きっと彼女も悩んだ部分があったのだと思う。これからの日々やその選択をしてよかったのかなということ、そして何よりもスクールアイドルの活動に未練を残してしまうことが心の片隅に。

微かに射し込む夕日の木漏れ日は彼女の優しさと揺れる思いの両方を照らし出しているように見えた。



その後、ルビィや二年生3人によって入部を決意し、苦手だった運動にも頑張って乗り越えてきた彼女は、私にとってみればもう憧れと尊敬しかなかった。

今まで応援していた立場から、気付けば逆の立場になっていた。何かに頑張っていても辛くて逃げ出したいなという時、思い出すと、自分ももう少し頑張ってみようかなと思えるのだった。


以前あのようなことを言っていた彼女はもうすぐセンターに立つ日がやって来る。その時、彼女は何を思うのだろうか。その日を待ち遠しく思いながら...




私の 「推し」 は花丸なのだが、実はルビィの影響もかなり受けている。

ルビィが勇気を振り絞ってどんどん前へと踏み込んでいくその姿に、一歩を踏み出せずにいる自分が情けなく思えてしまう。それと同時になんとか踏み出してみようと。


ライブがある時には、私はペンライトの色をいつも黄色とピンクにしているのだ。お互いからいろいろなことを受け取っているからその色で照らしたいと決めている。





虹ヶ先は正直に言ってしまうと、まだそこまで追えておらず、まだ決まっていません。まぁ、たぶん、自分と似たような境遇の子を推しそうな気がします。


キャストさんは全員に対して尊敬の念が強いので、ある意味誰かを推すみたいなことは出来そうにないです。なんか推しっていう感じで見れないというかなんというか... 言葉では上手く説明出来ないですね... 悪い方向に誤解を生んでいないことを願う...。



ここまでお付き合い下さってありがとうございます。ちょっと久し振りに書いたので文章が堅苦しくなってしまったかもしれませんが、まぁ、こんな理由だったのかあっていう程度で知ってくれたらそれでいいです!

それでは、またの機会に...

あの光景から...

その日の朝、少し眠気が覚めならぬ中、なんとか起きて始発の次の電車に乗った。

#終わらない夢見ようの記事を読みながら、もうずく行われるライブを待ち遠しく思い、それと同時に一年前の頃を思い出していた。






一年前のこの日も、始発の次の電車に乗って目的の場所へと向かっていた。#もっと大きく夢を叫ぼうかの記事を読みながら。

その頃は、陰でひっそりと読んでいた、みなさんからしてみれば、顔も名前も知らないただの見知らぬ人であった。たぶん今も知らないという人もいるだろう。

なんとか目的の場所に到着した。そこは初めて訪れた場所だった。改札を出て左の方へ目を向けると会場が見える。朝早いにも関わらず、多くの人がこの場所へと集まっていた。

物販会場をはじめ、その周りには、フラスタと呼ばれるものが数多く並びそれぞれが個性的に飾られていたり、名前を聞いたことのある人や場所からも届いていたりした。前列にいた人たちが写真を撮っていたので、真似してフラスタを撮っていた。



この日は初めてのことばかり。

ラブライブ! のライブを見るのが初めてだった。LVすら見たことも無いのに。BDでライブ映像は見たことはあったが、初めてのライブを現地で見ることになった。

このコンテンツにはまりだしたのは、μ'sのファイナルライブの1ヶ月後のことで、当時は出会うのが遅すぎたとずっと思っていたが、ある時、ラブライブ! サンシャイン!! のアニメがもうすぐ放送されることを知り、その彼女たちの物語を見ることにした。

そんな彼女たちの姿を見ていくうちに、応援したい気持ちと自分の不甲斐なさが募っていった。

1stと2ndライブが行われたが、学生という立場と大学受験の期間で断念することにした。大学生になったらこのライブを見にいこうと。






初めて訪れた場所の空はどんよりと灰色の雲で覆われていた。雲の動きは速く、今すぐにでも雨が降りそうだった。

そんな風景を見て、小説の比喩表現でよくある、まるで今の気分を表しているかのようだと思った。



受験に失敗し、希望していた大学どころか他の大学でも落ち、今は滑り止めで受けた大学に通っている。家庭の事情から浪人は出来ない状況だった。

通い始めた当初は、あの時もっと頑張ればよかったという後悔と、自分はこれ程のことしか出来ない人間なんだという思いが入り交じっていた。



そんな状態のまま、この日を迎えていた。そして、いつしか雨が降り始め、時より激しく降っては弱まって止んだりを繰り返している。

この天気に対して晴れてほしいなと思いつつ刻々と時間が過ぎていった。それはある意味、自分の複雑な心境に対しても晴れてほしかったのかもしれない...






会場に入り、席に着いた。まばらではあるがペンライトの光がところどころで照らされている。会場の照明が暗くなると、その光景は一気に光の海へと変わった。その景色は、以前見ていた画面越しのものよりも鮮やかに色づいて見えるようにも思えた。



このライブは思っていたものよりも想像以上、というより思ってもいなかったことばかりのものを見せつけられた。

特に、今でも印象に残っているのは 「MIRACLE WAVE」 での8人によるドルフィンと伊波さんのロンダートからのバク転。

あのパフォーマンスを見て、すごいなという気持ちとあれほど練習に明け暮れて何かやってきたことが自分にはあったのだろうか?という思いを抱いた。



それともう一つ、「New winding road

ソロ曲は今まで聴かずに取っておいていた。初めて聴く時は、現地で本人が生で歌っているのを見聴きしたかったからだ。

その曲の歌詞、

前を向いて 新しい場所へ歩いて
道はずっと真っ直ぐ 違うねたぶん
New winding road


これを聴いた時、鈴木さんが一度、横浜アリーナに立つという夢があと一歩のところで叶わなかったことを思い出した。

それでも、鈴木さんは諦めずに努力をし、ついにその舞台に立つことになった。一度、夢を叶えられなくて、別の道へ進むことになっても懸命に頑張ればその夢が叶うことがあるということを改めて気づかせてくれた。

そのことを経験した上で歌うこの曲は、とてつもないほどの強いメッセージをあの会場内に響かせているように思えた。



歩いているどころか、後ろばかり気にして前すら見ていないんだなと。

それでも、前を向いて今いるこの道を進んで足掻けば、いや、そこから足掻くしかないんだと。その道が自分が望んでいたものでは無かったとしても。時には別の道に進んだっていいことを。

この曲を聴き終えた頃、外はまだ雨が降っていた。しかし、それとは対照的に先ほどまで抱いていた入り交じった複雑な心境が少し晴れたような気がした。




歩き出したら もう一度夢見よう
まぶしい光 探しに行こう
New winding road





あの光景から一年が過ぎ、そんな節目にまた、あの場所へと訪れた。

1日目、到着した現地は曇り空だった。この日は雨予報だったが、開演の時刻が近づくにつれて晴れ間が覗き青空と強い日差しが射し込んでくる。

会場に入り、席に着くと、まばらにペンライトの光が灯っている。そして、一斉に灯り出す光の海は一年前にここで見た景色を思い出す。

光の海が会場全体を照らすなか、吹き抜けた空間には夕焼けの橙色が照らしている。この光景はあの日には見れなかったもので、こんなにも違って見えるのかと感じた。



スクリーンには砂浜に落ちた紙飛行機。劇伴が流れ始め、Aqoursの文字が浮かび上がる。

手に取られたそれが大空へと飛び立つと、ゆったりとした入りにちょっぴりと切なさを感じる音が響き渡り、ライブではお馴染みのキャラ紹介の映像が流れる。

いつも、明るめでこれから始まる期待感を高ぶらせるものとは真逆の曲調で、聴いたとき鳥肌がたった。

このライブはいつもより何か違うとそう感じた。



今回の公演は、いろんな感情がたびたび入れ替わったものになった。

コールで盛り上がったり、時には鑑賞に浸ったり、幕間ドラマで笑ったり、映像や彼女たちの姿や言葉に泣きそうになったりととても楽しい時間だった。

アンコールでは、まばらだった光の海が徐々に虹の姿へと移ろいていく。その虹は架かり続け、終演とともに消え行くそれら一連の光景とその中の一部に自分が居たことが今でも忘れられない。



公演が終わり、また明日があるけれど、この場所とは別れを告げた。現地は今日だけだったから。

ライブが始まる前、2日目は見れなくてもいいかなと思っていたが、あの光景を見せられた以上、明日見ないと後悔するなと思い、まだ売れ残っていた近くの劇場へ足を運んで席を確保した。

この時、想像もしていなかった。

もしこの2日目の公演を見なかったら、今自分が思う感情やこれから過ごすことに対して気持ちの面が違っていたことに。






再び劇場に足を運ぶと、空いていた席がいつの間にか全部埋まっていて完売していた。

自分と同じようにこの光景を見たいと思う人がたくさん集まっていた。

公演が始まり、1日目と同じように楽しんでいたが、Jump up HIGH!! を披露し終えた後のキャストさんたちは、とても楽しそうに笑っていて輝いて見えた。

その姿を見て、


自分はあのように輝いていることはあったか?


辛くても逃げずに頑張って何か成し遂げたことはあったか?


人見知りで消極的で受け身がちになって、嫌な思いをしたくないだけで一歩を踏み出せずにただ眺めているその性格を変えたいと思ったんじゃないのか?


このままの状態で、これからの将来を過ごしていくつもりなのか?


そんな姿と自分の思いから、気づいたら涙が頬をつたっていた。

幕間のカウントアップで、最後に10!のコールが言えなかった。

最後のNext SPARINGも歌えなかった。こんな自分があんなに輝いているキャストたちと歌える立場で無いと思った。



伊波さんのソロパート

いまだって 未熟だけど
先へ進まなくちゃ
それしかないんだよね
未来へ!!
Next SPARING!!


これを聴いていたときに、ふと高槻さんの言葉を思い出した。

夢は声に出していかないとね。みんなもだからさ、自分の夢とかいっぱい声に出して私たちにぶつけてきてほしいです!


ここで声に出して歌わなきゃいけない。前へと進めないし変われない!と強く思った。

ここから歌う歌詞は、これからどんなに壁にぶち当たってもそんな自分を鼓舞するのと同時に目指し続けるものだ。



今、将来について二つの道を考えている。どちらも興味のある分野の仕事で、その仕事に就くためにその分野の知識が学べる大学へと進学した。

どちらの道へ進むかまだ決まっていないが、どの道へ進んでいったとしても、やってきて良かったと思えるように。悔いの無いよう過ごしていきたいと。






ライブが終わり帰る頃、外は雨が降っていた。それでも、あの日抱いていたあのような感情にはならなかった。

止まない雨はないと。そう彼女たちは歌っていた。雨上がり晴れた青空に架かる虹を越えたように。自分もその夢に向かって前へと踏み出し始めたい。






忘れない 忘れない 夢があれば
君も僕らもなれるんだ
なりたい自分に
忘れない 忘れない 夢見ること
明日は今日より夢に 近いはずだよ

止まらない 止まらない 熱い鼓動が
君と僕らはこれからも
つながってるんだよ
止まらない 止まらない 熱くなって
あたらしい輝きへと 手を伸ばそう
Next SPARING!!











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ラブライブ!サンシャイン!!と紙飛行機

みなさん、こんにちは。


もうそろそろで5thライブを迎えますね。今回のライブのタイトルが 「Next SPARING!!」 ということで劇場版に沿った構成であると思われます。

これまでのライブに参加したことのある方は、タイトルロゴやグッズにつけられたモチーフとなるものが何かしらの意味や意図を持って出てきていることは感づいているのではないでしょうか。

それぞれのライブの幕間によるアニメ内での登場だったり、2ndの 「HAPPY PARTY TRAIN」 での列車の模型、3rdの 「WATER BLUE NEW WORLD」 による青い羽根、4thのAqours Ship、など実際に目の前で登場させたりしていました。5thでもこういった演出をする可能性が無くはないんじゃないかなと。


そこで、5thのタイトルロゴやグッズを見てみた。その時、気になったものが。タイトルロゴには無いが、一部のグッズに 「紙飛行機」 が出ているのである。また、3rdのペンライトを持っている人は見てほしいのだが、先端には羽根と紙飛行機が描かれている。

この紙飛行機が何の意味、意図を持って出てきたのか、私たちに何を訴えかけようとしているのか分からなかった。以前に、個人的な考えではあるものの紙飛行機について書いたことがあるが、そこまでアニメとの関連性を書いていない。だから、自分なりではあるけれど今思う範囲でいろいろと考えてみました。


5thで紙飛行機が出てくるとは限らない ( 出てきたとしても幕間のアニメ内だろう。) が、劇場版で登場したからにはそれについてある程度なんとなくだけど分かった状態で迎えられたら、このライブも違った視点や思いで楽しめるんじゃないかなと。

あくまでも、私自身が思うことを書いているので違っている場合も考えられます。そこはご了承下さい。そのように捉えるかどうかはみなさんにおまかせします。





サウンドトラックと千歌の心境

紙飛行機が登場する場面で流れていたサウンドトラックに注目すると、

2期1話
夢を飛ぶ紙飛行機
友情diary

2期13話
夢と現実の狭間
私たちの輝きはそこに

劇場版
想い出を飛ぶ紙飛行機
Everything is here
そして、明日へ

になる。そして、明日へ以外の曲では主に千歌に焦点が当てられています。なので、この時の千歌の心境についても触れながら振り返っていきたい。


その前に、過去 ( 空想かもしれないが ) その場面も出てきているため、時系列に沿って見ていきたい。

これに関しては、アオイさんがその記事をお書きになっています。ここに関してはこの時系列であると仮定した状態で話をしていきます。


aoiroma.hatenablog.com


これを先ほどのような記事での時系列と多少の入れ替えを考慮した順番に並び変えてみると、


1.想い出を飛ぶ紙飛行機
2.夢を飛ぶ紙飛行機 / 友情diary
3.夢と現実の狭間
4.Everything is here
5.私たちの輝きはそこに
6.そして、明日へ


という順番になります。多少の入れ替えに関してはあくまでもこの順番にしてみただけなので、特にそれといった深い意味はないです。

1は幼少期の千歌が登場することから始めに。友情diaryは夢を飛ぶ紙飛行機の場面と似ていることから一緒に。6は内容からして一番最後に持ってきました。これから、この順番で振り返ってみようと思います。



1.想い出を飛ぶ紙飛行機
この場面は劇場版冒頭、三津海水浴場に幼少期の二年生3人が登場します。千歌と曜が紙飛行機で遊んでいるときに飛ぶ紙飛行機は、千歌の現状を表しているのではないかなと思う。2期13話での千歌の母の言葉、

“ ねぇ、覚えてる? 昔の千歌はうまくいかないことがあるといつも人の目を気にして本当は悔しいのにごまかして諦めたふりをしてた。紙飛行機のときだってそう。”


このセリフと冒頭の場面で、幼少期の頃からスクールアイドルを始めるまでその状態にあったことがわかり、実際に幼少期の頃に紙飛行機で遊んでいた姿を確認出来ます。


梨子が 「もっと、飛ばせる?」 と言ったとき、それに答えたのは曜なんですよね。千歌ではなく。この冒頭で、1期1話の過去の場面や普通怪獣ちかっちーを思い出します。

曜のときは上手く飛んでいくのに、千歌のときは上手く飛んでいかない。この二人の置かれている立場が違うことを表していると同時に、前はそういう状態だったことを思い出させるようになっているのではないかなと。


梨子の 「これ、あなたの?」 の後に飛ぶ紙飛行機は場面が変わり、青い鳥と空に漂う9人それぞれのメンバーカラーの羽根が映ります。これについては後ほど。


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ここの場面は人によって解釈の仕方が違ってくると思います。千歌の過去のとある実際にあった場面として捉えることも出来るし、今までの千歌の軌跡を “想い出” としてイメージされて出来た実際には無い場面として捉えることも出来る。

なかなかここは、一つの答えを提示するというより複数の視点から想い出を眺めたり、時には思い出したりするところに重点を置いているのだと思う。



2.夢を飛ぶ紙飛行機 / 友情diary
夢を飛ぶ紙飛行機は2期1話の冒頭、千歌が夢見ていて、その中で紙飛行機に手を伸ばすところですね。紙飛行機は光に向かって斜め上に飛び続けていて手を伸ばしても届かないほどに進んでしまっています。

一方、友情diaryは同じく2期1話の後半、先ほどと同じ風景を夢見ていて、その中で千歌が何かに気付く場面。

この二つの場面で登場した紙飛行機は同じ意味を持っているように思うが、この時の千歌の様子によって異なった意味を持つようになっていると感じる。


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夢を飛ぶ紙飛行機に関しては、“夢を飛ぶ” というタイトルから、いろんな複数の意味を含んでいるように思う。

例えば、否定的なニュアンスとすると、千歌が思い描いていた目指すものへの道筋の過程。バスや電車で例えてみると分かりやすいかもしれません。

バスや電車は目的地へと運んでくれます。ですが、乗り遅れてしまうとそのバスや電車はもう行ってしまい、目的地にたどり着くことが出来なくなる。目的地へ行くための方法や手段はあったのに、何らかの影響で乗れずそこへ行けなかった。ましてや別のルートで遠回りになってしまうことと似ているような気がします。

千歌が見つけた答えや選択 ( を持って目指すものへと進むための場所に行こうとしている ) が肯定されず ( 何かに直面して阻まれ )、しまいには、その本当の答えは何なのか ( 目指すものへの行き方を ) 見失ってしまった状態であると同時に、裏を返すとその時点では叶わぬ夢を表しているのかなと。


肯定的なニュアンスとすると、紙飛行機が千歌の思いを乗せている、光を輝きや目標とそれぞれ捉えて考えてみたときに、困難で立ち止まってしまったとしても、その紙飛行機は光に向かって落ちることなくその方向へと突き進んでいるから、彼女がなんとかそれを乗り越えるという暗示にもなっているようにも感じられる。


友情diaryもタイトルから読み取ってみようと思う。diaryは「日記」という意味で、過去の出来事を記したもの。それを言い換えてみると「軌跡」になる。また、それは同音で別の意味の「奇跡」というのもある。

この紙飛行機は千歌の後ろからやって来て光がある方向へ前に進む。それは、「軌跡」が通った経路 ( または千歌の後方 )、「奇跡」がこれから進む経路 ( または千歌の前方 ) となっているようにも思える。その両方から何か千歌は感じ取って、奇跡を起こすと決意したのかなと。



3.夢と現実の狭間
ここは2期13話の冒頭、三津海水浴場で千歌が紙飛行機を飛ばしている場面。しかし、上手く飛んでいきません。まだ千歌は悩んでいるように見えます。

輝きを探すという夢からこの後に気付く輝きがここにあったという現実を見つめ直すまでの道のりのまだ途中にいることなのだと思う。

紙飛行機が上手く飛んでいかないことがまるで千歌の心情や状況を表しているかのように。



4.Everything is here
劇場版で9人が浦の星女学院から三津海水浴場へ訪れるあたりですね。幼少期に移り変わる場面では、紙飛行機を持った幼少期の千歌だけでなく8人の姿もあります。

そこで投げた紙飛行機は前へと進み、鳥へと姿を変える。ここの場面も鳥に変わるのですがこれも後ほど。


想い出を飛ぶ紙飛行機の場面が二年生3人に対して、Everything is hereの場面ではAqours9人と、始まりとその後の関係のようにも感じられます。

Aqoursの活動が千歌、曜そして梨子とスクールアイドルを始めたばかりの頃を。後に、一年生の3人と三年生の3人が加わった9人で駆け抜けてきて辿り着いたときの情景をそれぞれ連想させる。


二年生3人のときの場面では千歌が放った紙飛行機は上手く飛んでいかないが、9人の場面ではみんなに見守られながら千歌が放った紙飛行機は一直線に青空へと飛んでいく。


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この二つの場面によって千歌の取り巻く環境や自身の変化を読み取れると同時に、その変化とは対称的に映る風景は全く変わらずに同じもので、それは消えずに残っていくということが表れているようにも感じられるのではないだろうか。



5.私たちの輝きはそこに
2期13話の後半の場面、ラブライブ! で優勝したものの探し求めていた輝きがまだ明確にはっきりしていないことが千歌から語られます。この時に2回飛ばした紙飛行機が両方ともすぐに落ちてしまうところからもそのようなことを読み取れるのではないでしょうか。

そんな状態の千歌に、千歌の家族は言葉をかけます。その後に千歌が放った紙飛行機は一度落ちそうになるが持ち直して前へと進んでいく。


浦の星女学院へと向かっていったのは、彼女たちが過ごしてきたというのもあるけれど、千歌にとってはどの場所よりもここに対する思いが強かったからなのかなと。

でも、今気が付いた。無くなっちゃだめだって。私、この学校好きなんだ。


追いかけてみせるよ。ずっと、ずっと。この場所から始めよう!出来るんだ!


1期6話での千歌の言葉からその思いの強さを感じ取ることが出来るだろう。



6.そして、明日へ
劇場版のエンドロールが流れ終わった後のシーン。ここでの紙飛行機は東京での大会の結果用紙で出来ているということはご存知だと思います。

砂浜に落ちたあの光景だけでなく、最後にアップに映る紙飛行機は、劇場版での冒頭を思い起こす。始まりと同じ終わり方になっている。

それでも違うところは、紙飛行機が冒頭では千歌個人 ( 一人 ) であったが、最後ではAqours9人だけでなく彼女たちを取り巻く人たちも含めたものとして変わっているように思える。


紙飛行機とそれを構成している東京での大会の結果用紙から、これまでのAqoursの軌跡を表していると同時にあの二人に対してのメッセージなのだろう。



紙飛行機の意味

ここまでみてきて思ったことは、

紙飛行機は限定してある1つの意味を持った存在として登場しているのではなく、場面における状況や心情に応じて異なった意味を持って登場している

のでは?と。


紙飛行機はいろいろな折り方があり、飛行機の形も違ってきます。それと似たような感じで、紙飛行機における意味も時と場合で変化していると考えられる。

しかし、それだとまだ疑問に思う点が残ってしまう。それは、今まで登場してきた紙飛行機が “へそ飛行機” と呼ばれる折り方、その紙飛行機しか登場していない点である。


先ほど説明したものは、紙飛行機が持つ意味が変わってくるには異なった形の紙飛行機が登場すると捉えられてもおかしくない。“へそ飛行機” だけが出てきたということは全体を通して何か共通したある意味を持っていることになる。


それは、周りの協力があって初めて前へと進むものと考えている。


そもそも紙を飛行機の形に折って作らないといけないし、飛ばす時も投げなければ空へと飛んでいかない。飛んでいる時でも風や障害物の影響を受ける。長く遠く前へと一直線に進むためには自力ではなかなか難しく何かしらの力が働いている。というようなことを以前書いていました。

紙飛行機を折るという過程が比喩のような意味合いで知っている人、知らない人まとめて周りの誰かの力を借りて今の自分を形作っている。その周りの誰かの力が無かったら今の自分にはならなかったと思うときがある。紙飛行機を飛ばすときでも、人が投げることで飛んでいく。~(中略)~ これも、先ほどのように置き換えてみると、周りの支えがあるからこそ頑張れて目標に向かって突き進んでいるというような感じに捉えられるのかなと思う。風で押し戻されたり、障害物に当たって墜落してしまったりして飛んでいかないときは挫折でどうすることも出来ない感覚を何度も味わっている状態と同様のような気がする。それでも、紙飛行機を長く遠くへまっすぐ飛ばそうと投げる人が試行錯誤してなんとか飛ばそうと試みている。ときには友達と一緒に。まるで、挫折をしている人に手を差しのべて手助けしているかのように。

紙飛行機 - 光り輝く向こう側


結局言いたいことは、周りの人たちに支えながらここまで過ごしてきたということです。思い出してみて下さい。いろいろな人に助けてもらいながら、Aqoursのメンバー同士で困難や苦悩を乗り越えていたはずです。

劇場版でも、ステージの設営や音響などを浦の星女学院の生徒だけでなく、統合先の静真高校の生徒も手伝っていた。

紙飛行機が飛んでいるシーンでも、想い出を飛ぶ紙飛行機では曜が、Everything is hereでは8人が、私たちの輝きはそこにでは千歌の家族がいたように。


紙飛行機は周りの協力があって初めて前へと進むものという根底的な意味に加えて、場面の状況や心情に応じた別の意味を持ち合わせたものとして、それらを私たちに伝えたかったのかなと思う。


その紙飛行機が向かっている先は、目標や輝きなのだろう。それを叶える、見つけるためには一人だけではなかなか難しい。誰かしらの手助けがあって初めて自分では気付かなかったことが分かるようになることもある。まるで、ひとりでには飛べない紙飛行機が誰かの手によって空へと飛び立つように。



なぜ1期で登場しなかったのか

ここまで紙飛行機の意味について考えてみたが、振り返ってみると2期と劇場版にそれは出てきた。1期には登場していない。いったいどうしてなのだろうか。

そこで、1期を振り返ってみた。やはり目を引くのは鳥や羽根の存在である。ところどころに鳥や羽根が登場しており、ラブライブ! のコンテンツにおいて重要なモチーフとなっている。また、鳥や羽根については後に少しだけ触れているのでそのときに。


でも、よく思い出してほしい。千歌がスクールアイドルを始める決意をしたあのシーンを。


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あのシーンの直前から “紙” が出てきている。


紙はこの場面だけでなく、新規部活動申請書、部員勧誘やライブ開催のお知らせのチラシ、復学届、署名の記入用紙、東京の大会の結果用紙など1期では数多く見られた。

紙飛行機は紙で出来ている。紙飛行機のもととなるものはすでに1期で登場していたのだ。しかし、それが紙飛行機へと姿を変えて登場することはなかった。


その背景には、彼女たちがまだ自由に走ることが出来なかった状態にあったことに関係があるように思う。


1期では、彼女たちはそれぞれ悩みを抱えておりその状況から抜け出すということにも一つの焦点として当てられていた。ある意味、それがわだかまりとなって自分自身を苦しめている状態であった。

なんとかその状態から抜け出し、全員が一つとなって同じ目標に対して目を向けてそれに取り組む。1期12話の国府津海岸で0から1にしたいと決意したところで、ここからが本当のスタートのように。


劇場版をよくよく思い出してみると、イタリアの場面で紙飛行機は登場しなかった。

ここの場面で主軸の中心となっているのは鞠莉で、鞠莉を含む三年生は鞠莉の母から逃げ回っていた。鞠莉の自由を奪われないために。

このときの鞠莉は彼女自身で進む道を探し選んで自由に走ることが出来ずにいた状況だったために紙飛行機が飛ばなかったのかもしれない。


イタリアの場面で披露された逃走迷走メビウスループとHop? Stop? Nonstop! の2曲には、歌詞に 「自由」 の言葉が使われていたのもそれが関係しているのかなと。

ずっと自由に生きてたいって

逃走迷走メビウスループ


それには自由なツバサで Fly away !!

Hop? Stop? Nonstop!


それとは対称的に、イタリアの場面では鳥や羽根が出てきた。それはなぜなのだろうか? その問題については下にある次のことも踏まえながら考えてみたい。



紙飛行機から青い鳥への変化

紙飛行機が青い鳥へと変わるそのひとつとして、答えを導く手助けをすることにあるのだろう。


昔の人々は航海をするときに鳥の習性を利用することがありました。

航法技術を補うユニークな手段が鳥の利用だった。ハトやカラスなどの陸鳥を船に乗せておき、陸地や島が近づいたと判断される地点で船上から放す。鳥は、陸地を見つければその方向に飛んでゆくから、その行く手に陸地が存在することがわかる。もし陸地が近くになければ、鳥は船に戻ってくる。

日本船主協会:海運資料室:海運雑学ゼミナールより引用


鳥が人に対して目的地へ導くための手助けをしていることがここで分かる。


青い鳥に変化したのは、この劇場版のサブタイトルが『オズの魔法使い』の劇中歌である「Over the Rainbow」からきていることや、メーテルリンクの童話に関連しているのだろう。両作品はどちらも青い鳥が登場し、それがラブライブ! サンシャイン!! のストーリーと似ている。

また、2期7話で羽根が青色に染まったことからその色の羽根を持つ青い鳥として変わったことも要因の一つなのかもしれない。



鳥と紙飛行機は「飛ぶ」という共通した性質を持つ。だから、全く違う別の意味に変化するのではなく、この二つには共通した意味が根底にあってさらに異なった何かの意味が互いに付け加えられているのだと思う。

鳥でも雛から成長して大きくなるには親鳥による世話が欠かせないし、渡り鳥でも何羽、何十羽もの集団を作って移動していく。


となると、紙飛行機が鳥へと変わることが、周りの協力があるという根底の意味に加えて、何かしらの答えを導く手助けをするという意味にもなる。


このコンテンツでよく目にしてきた羽根もその意味の一部を含んでいるのかもしれない。


1期12話の根府川駅で千歌が白い羽根を手にしたときや2期7話の空も心も晴れるからのシーン、劇場版で理亞が羽根を見つけたときなど数多く見られ、それらは彼女たちが何か壁に直面する前後や前に進むきっかけとなったときに現れてきた。

鞠莉の母が三年生の場所を突き止めたときも偶然にも白い羽根が落ちていましたし...。


イタリアの場面に切り替わった直後に鳥が登場する。一、二年生の6人は行方不明になった三年生を探すという理由だけでイタリアに来た訳では無かった。三年生と直接話をするために。

また、逃走迷走メビウスループ前の青い羽根も三年生の三人にとっては、今まで逃げ回っていたが、後に9人として鞠莉の母と対峙することになる。

このようなことから、紙飛行機ではなく鳥や羽根が出てきたのかと自分では思っている。


青やそれぞれのメンバーカラーに染まる羽根は彼女たちのこれまで過ごしてきた日々や彼女自身について肯定された証のようなものなのだろう。

(ライブシーン後)Saint Snowから飛んでいった羽根の色がピンク色だった理由は?


酒井監督:あの羽根は、理亞ちゃんの心を示した色なんです。TVアニメで彼女は自分の羽根の色を見ることができませんでした。でも劇場版のあそこで顔を上げた時、新しい自分の志を持つことで羽根が見えた。Aqoursが自分たち色の羽根を見つけたように、理亜ちゃんも彼女らしさを見つけた、というシーンにしたかったので、その想いを込めました。

http://gs.dengeki.com/news/126092/より



それらの鳥や羽根は誰かをその人が目指しているものへと導く手助けをしているというのは彼女たちの世界だけでは無いと思います。

彼女たちの物語を見てきた私たちにも向けられている。人によってどんなものを受け取ったかは異なっていると思うが、少なからず、私たちに対して何かを伝えようとしていたはずです。

本物の羽根ではありませんでしたが、ライブで青い羽根が実際に私たちの目の前で舞っていたように。



ラクーン屋上からの紙飛行機

ラブライブ! 決勝延長戦で、Aqoursラクーン屋上から 「Brightest Melody」 を披露した後に「キセキヒカル」 のイントロと同時に飛び立つ紙飛行機。ここではこの場面を考えてみる。


「Brightest Melody」 では、サビに入るあたりで彼女たちの背後にある山から朝日が昇る前後に朝焼けが生じる。

この朝焼けという言葉は英語で、「sunrise」、「morning glow」 と言う。


「sunrise」 ってどこかで聞いたことあるよな...。あれ... 劇場版が始まる時にも目にしたような気が...。っていうかラブライブ!でよく目にするなあ...。そうです! もうお分かりだと思うのであえて説明はしません...。


そっちよりも説明したいのが、「morning glow」 の “glow” という単語。“glow” の原義は 「輝く」 という意味なのです。他には 「熱情」 や 「光を放つ」 など。

ここで、「Brightest Melody」 のサビの歌詞をみてみると、

キラキラひかる夢が
僕らの胸のなかで輝いてた
熱く大きな “キラキラ”

Brightest Melody


つまり、ラクーン屋上での風景を見ただけでも彼女たちが今どんな思いでいるのか、どんな状態でいるのか歌詞が無くても背景だけで読み取れるようになっている。


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また、この朝焼けや朝日に向かって紙飛行機が飛ぶ。それは、輝きに向かって飛んでいるということになる。その紙飛行機の意味は誰に対して向けられているのだろうか?


一つは、新しいAqoursになる6人と三年生それぞれに対して。新しいAqoursとしてやっていく決意を固め、新たな目標や夢、輝きに向かって歩みを進めた。

また、三年生もそれぞれ将来のために別々の道へと進む。その先にある新たな景色を見に行くために前へと進み始めたことの象徴のように感じる。


もう一つは、これを目の当たりにした渡辺 月と配信を見た静真高校の生徒たちではないかと。これらを見て、何のために部活動をしてきたのか、自分たちも本気にならないと、などいろいろなことに気付いた。

たぶん、彼女たちは部活動でも助け合いながらやってきたこと、楽しむことを思い出したのかもしれない。特に、月に関しては、朝日に照らされる彼女たちの姿を見て何か感じるものがあったと思う。彼女たちもまたそれぞれの目標に向かって走り出したのだろう。



僕らの走ってきた道は...

この曲にも紙飛行機が出てくるため、先ほどのことも踏まえながらみていこうと思います。その前に確認しておきたい楽曲があるため、そこから話をしていきたい。


2期OPの未来の僕らは知ってるよから歌詞と映像をみてみる。

歌詞に注目してみると、彼女たちが過去を振り返ったり未来を思い描いたりしているというよりかは、「イマ」 について歌っているように感じる。現在進行形のような曲として捉えられる。


映像では紙飛行機が登場し、その後に、もう一つのステージに続く道が滑走路のようにも見えなくはない。


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そして後ろに映るスクリーンには、内浦の三津海水浴場が。


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なぜ、未来の僕らは知ってるよを確認したのか?

今現在を歌うこの曲が、僕らの走ってきた道は... ではこの曲の未来にあたる。言い換えれば、未来の僕らは知ってるよに対しての答えを僕らの走ってきた道は...で提示しているという関係性があるのではないかと。


僕らの走ってきた道は... が流れる前に三津海水浴場が映る。その風景は未来の僕らは知ってるよのスクリーンに映るものと同じであるが、砂浜にはラブライブ! の優勝旗が掲げられている。


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今現在を歌った曲のときにはないものが、ここでその答えを示すかのように形として表れているようにも感じられる。


その場面で飛んでいた青い鳥が、ここではそうではなく仲見世商店街や沼津の風景に紙飛行機が飛んでいる。


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それは、この曲を今まで過ごしてきたことへの軌跡として歌っているとすると、鳥よりも紙飛行機の方が意味として妥当性があるように思う。踊っているのはAqoursの9人だけではないし、そこに住む人たちも描かれている。

偶然なのか、意図してやっているのかは分からないが、紙飛行機は内浦・長浜方面から沼津市街地へと向かっているようにも見える。


最後の場面でも紙飛行機が飛び、その後、飛行機が飛び立つ。飛行機はよりもっと遠くへと飛んでいける。


実は、飛行機を私たちはすでに見ているのだ。2期9話よりももっと前に。

皆さんは覚えているだろうか?

彼女たちの物語の始まり。1期1話で、内浦の風景にほんの微かに映りこむ飛行機の姿を。


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考察はこれぐらいですかね。でも、これはあくまでも私の個人的な考えでそれが合ってるとは限らないです...。逆にこういう考えもあるんじゃないか?とか教えてほしいくらいなので。



そんな彼女たちのキセキや輝き、新たなスタートを私たちはメットライフドームで、LVで目の当たりにします。彼女たちの一つの区切りとそこから始まる新たなスタートに立ち会えることが出来る。

それを見た私たちはどんな思いでいるだろうか? これからどんな思いを持って過ごしていくのだろうか? それは、当日になってみないと分からない。けれども、このライブが 「楽しみ」 なのは変わりない。だって、輝くことは 「楽しむこと」 だから。みんな輝ける。




そんな景色があの場所で私たちを待っている。






出典画像/
https://youtu.be/LxS4fg4g8FQ
https://youtu.be/8APMYrkmitE
https://youtu.be/v_EWZo-PLJY
https://youtu.be/gbFobF58W7g
https://youtu.be/AjsBFJ90TvY

アジアツアー東京(千葉)公演

4月13日、14日にアジアツアー東京(千葉)公演が行われました。

あれ、なんかおかしいんじゃない?
東京公演じゃなくて千葉公演じゃないの?

いやぁ... どうやら東京公演らしいんですよ...。


ディズニーリゾートは千葉にあるのに"東京"がついてる。あれと一緒ですよね。

東京出身のある方に間違えられたことがあったような、なかったような...。

しかも、後に公式がこう表記してしまうという...。


まあ、それはさておき、今回はライブの振り返りをしていきたいと思います。





0.ライブ前 ( 読まなくてもいいです。)

以前にですね、こういう記事を書きました。

luuche.hatenablog.com


今回のライブ前にいろいろと思うことを書いたものです。気になる方はこちらも。

そして、現地でいろいろな方とご挨拶やお話をすることが出来ました。


いや、もうね、楽しかったです。


ただお話してるだけなんですけど、あることへの共感だったり、ある方の推しなどに対する強い思いとかを感じ取ったりすることが出来てその時にしか味わえないようなものを得られたように思います。

ツイッターのTLでも同じようなことが出来るんですけど、それとはまた違った感覚や雰囲気がありましたね。


また、機会があればお会いしてゆっくりお話なんか出来たらいいなあと。

まだお会いしたことのない方もたくさんいらっしゃるのでその方ともせめてどこかの機会でご挨拶はしたいなと思っております。



幕間1.舞い降りた奇跡 (1話冒頭)

開演時刻になり、会場が暗くなると同時に照らし始めるペンライトによる光の海。

初めて現地に足を運んだ方はまず、その光景に圧倒されたことと思います。いつ見ても綺麗ですよね。


そして、スクリーンには1期のワンカットが写し出される。

その後、Main とともに1stライブでのキャラ紹介の映像が流れ、終わり際には、「1st season Film Concert」の文字が。

やはり、Aqoursの原点を知ってもらう、またはもう一度思い出させるためのライブなんだなと。


それに続けて、1話の冒頭シーン。物語の始まりであると同時に、このライブもこれから始まることを予感させ胸の高まりが大きくなっていく。

この後に続くのはもうあの曲しかないですよね。



1.青空Jumping Heart

もうライブでは定番の曲になっていますね。今までのライブでやらなかったことはないんじゃないかっていうくらい。

だから、もうみんなサビの振り付けをキャストと一緒にやってるんですよ。私も完璧とは言えないけど出来る範囲での振り付けを真似してやってました。

この曲は一体感みたいなものを感じるんです。自分たちも参加してるんだっていう気分が強く表れてくるんですよね。

早速1曲目から1stとは違った彼女たちが見れたはずです。



幕間2. 1話

アニメではこの場面で流れないサントラが使われていることもあって、アニメを見ている時とはまた異なる見方や発見みたいなものがあるんじゃないかなあと思います。


そういったところでは、最後のほうの曜ちゃんが入部をするシーンや梨子ちゃんが転校して教室に入ってくるシーンなんかで「普通怪獣ちかっちー?」が流れてるんですね。

そういえば、この二人は2期6話で、普通怪獣になって千歌ちゃんを応援してたなあと。

こんな感じみたいに、あんなこともあったよねと、サントラのタイトルでも思い出せるようになっていました。



2.決めたよHand in Hand

本当に楽しそうに歌って踊ってるんですよ。

そのときに、2期12話の梨子ちゃんのセリフを思い出したんですね。

千歌ちゃんたちとの出会いこそが奇跡だったんだって。

この道でよかったんだって証明したい。
今を精一杯全力で心から。
スクールアイドルをやりたい!


逢田さんが、それを体現してくれているように思えました。


変われ変われって今日から~の逢田さんのソロパートのときに、伊波さんと斉藤さんが頭だけ逢田さんの方へと向いて顔を見ているところ、

その後に続く斉藤さんのソロパートでも、伊波さんと逢田さんが同じようにして斉藤さんを見ている姿がとても印象に残っています。



幕間3. 1~3話

ここで果南ちゃんと鞠莉ちゃんが初めて登場するのですが、この時に「すれ違いのヨーソロー」を流してくるんです。

サントラでこの時の二人の関係を表してくるとか、この曲調も相まって私たちを泣かせにきてるなって。うまく作られてるなあと。


千歌ちゃんと梨子ちゃんが手を伸ばすシーンで、二人の色を灯したペンライトをくっつけるのをLVで抜かれてましたね。現地でもやっている方がそこそこいました。



3.ダイスキだったらダイジョウブ

この曲は確か、1stライブでは決めたよHand in Handに続けてすぐに披露されていたと思います。

このアジアツアーでは、その前に間幕が挟まれていたこともあり、アニメでの出来事を見て頭の片隅に残っている状態でこの曲を迎えることになりましたね。


地元の方々が来てくれて体育館が満員になったときに彼女たちが楽しそうに全力でパフォーマンスをしているんですけど、まさに、その状況というよりそれ以上に楽しそうに歌って踊っていましたね。

あと、声量というか声の厚みが凄かったです。

ライトによる演出など、自分たちが実際に体育館にいて、彼女たちのパフォーマンスを目の当たりに見ている感覚になった気分を味わえました。



幕間4. 4~6話

ここでもよく作られてるなあと思うのが、花丸ちゃんがルビィちゃんに体験入部を提案するシーンで「一緒に始めよう!」が流れてくることです。

花丸ちゃんはその時はスクールアイドルを始めるつもりはありませんでしたが、入部を決意するシーンまでこの曲が流れています。

まさに、二人にとってスクールアイドルを「一緒に始めよう!」という場面でしたね。


あとは、善子ちゃんが羽を手から放すシーンの前後には「つかめない光」が。

まるで、自分自身はどうすればいいのか悩んで自分らしさである光を見失ったり、届かない遠くの方へと行ってしまったりして葛藤しているのを表しているような感じがしました。



4.夢で夜空を照らしたい

この曲をようやく生で見ることが出来ました。1stは参加出来ずにいたので。

この衣装が好きで生で見れたときの感動はもの凄かったですね。遠くの席だったのであまりよく見えなかったですけど...。

始まりのイントロで一人一人にそれぞれライトの光で照らされていたのは、タイトルの通りだなあと感じました。


サビで、キャストに合わせてペンライトを左右に振るところが会場が一体感になったようで、凄くいいですね。

また、どこかでもう一度聴けたらいいなあと思っています。



幕間5. 7~9話

いやぁ、ねぇ... 本当にうまく作られてるなあと。というか、ここの間幕は一番泣かせにきてる。


まずは、神田明神男坂をかけ上がるシーンで「スクールアイドルに恋してる」。

当時、μ'sに憧れを抱いていた千歌ちゃんが思いを語りながら階段を上っている姿は、見ての通り、「スクールアイドルに恋してる」なあと。


そして、東京から帰ってきてダイヤさんから3年生の過去が語られるシーンでは「友情diary」が。

「友情diary」は友情日記とも訳せるので、この曲が流れている時は、その意味通りに過去のことを振り返っていて、特に最後のかなまりのそれぞれのセリフが胸にきますね...。

誰かが傷つく前に

私は諦めない。
必ず取り戻すのあの時を。
果南とダイヤと失ったあの時を。
私にとって宝物だったあの時を。


最後は、「一番大切なもの」。私は船に乗って二人で会話をしてるシーンとその時に流れるゆったりとした曲調が好きなんです。

まぁ、そこはどうでもいいんですけど、ピアノの音が大きくなって盛り上がるところで、「ハグしよ」って。もう、言葉を失いかけましたね。



5.未熟DREAMER

今回は小宮さんがいない8人でのライブだったのですが、この曲の歌詞がより深く心に刺さりました。

通常ではあまり感じなかったことも、こういった状況になって初めて新しい何かに気付けたり、改めて自分の認識が変わっていったりするものだなあと。


3年生の三人で歌う、どんな未来かは~のパートでは、小宮さんが歌うところは音源が流れるのですが、

諏訪さんと鈴木さんがそれに負けないくらいに歌っている姿が小宮さんの分まで思いを届けているような気がして、しっかりとその姿を目に焼き付けたり、歌を聴いていたりしていました。

また9人でこの曲を歌う姿が見れたらいいなあと思うし、その時では違ったものを感じ取るんじゃないかなあと。



6.Landing action Yeah!!

この曲がAqours Clubでのテーマソングだった頃のファンミーティングに一度も行けなかったんですね。その頃はいろいろ大変な時期で都合が合わなくて。

でも、この曲が聴けて良かったですね。聴けたというより一緒に参加するという意味合いのほうが合ってる気がするかな。


本当に楽しいんですよ。

コールやクラップ、そして何よりも振り付けでキャストと一緒に踊れること。


いやぁ、あの頃に出来なかったことをここで全力でやらしてもらいましたね。まぁ、3rdでも一度やったんですけど。やりきったので悔いはないです。

でも、ファンミは行きたかったなあ...。



7.届かない星だとしても

ランアクでやりきったと思ったら、続けて届星が披露されて、もうそのままのテンションで楽しみました。

クラップが楽しい。正直、ペンライト邪魔だし、次の機会で披露されることになったらこの時は使わないようにしようかなと思ってます。


キャストも本当に楽しんでるですよね。ファンの方だけでなく。

今まで何で届星を聴きたがってるのかなと思っていたのですが、この曲がいろんな人に好かれている訳がここにきてようやくわかりました。

この空間を経験してしまったら、確かにまた聴きたいと思ってしまいますね。



幕間6. 10、11話

びゅうおのシーンから「すれ違いのヨーソロー」が流れ、曜ちゃんが悩んでいるのですが、梨子ちゃんと電話で会話をするところでこの曲が終わるんですね。

ここで、曜ちゃんが自分自身で勝手に思い込んでいたすれ違いが少しずつ晴れてきて、千歌ちゃんが家に訪れたところで「FRIENDSHIP」が流れる。なんという構成なんだ...。


キャストがステージに出てくる時も、確かアニメと同じように曜ちゃんと梨子ちゃんのセリフを言っている途中で出てきていて、このシーンを再現しているんだなあと。



8.想いよひとつになれ

8人での想いよひとつになれは、これまで披露されてきたのとはまた違った見方だったり、感覚を感じ取ったりしたのではないでしょうか。

この曲はなぜか、同じ景色を見たり、その時に感じるものが同じようにならないような気がします。

見る度にこの曲が持つ意味が誰に対して向けられているのか、その時に応じて変わっているように思えます。


伊波さんのソロから曲が始まるのですが、この時を待っていたの部分が前の歌詞の部分よりも強く大きく聴こえたような気がしました。

そのせいなのか、この言葉から本当に待ち遠しくて気持ちや感情が押さえきれない状態でようやく「この時を待っていた」んだと、

何に対してそう思っていたのかなあといろいろと考えてみながら聴いていました。


逢田さんが一人ずつシュシュをくっつけあうところで、小宮さんの時に他のキャストよりも大きな動作でしていて、想いはひとつなんだなあと。( 何の根拠で言っているんだ... 。)

歌詞が胸に刺さりましたね。

だいじな夢追うとき
だいじなひとがわかる
想いはひとつだよと
違う場所へ向かうとしても信じてる



9.ハミングフレンド

サビでのコールが楽しいですよね。

もしかしたら初めて現地で聴いたかもしれないです。

初めて生で見てみるとその曲に対する印象も変わってくるんだなあと実感しました。

多くの方に現地へと足を運んでほしいなあと思っています。



幕間7. 12、13話

夕焼けの国府津海岸のシーンで流れる「想いは波に寄せられて」が、1話の三津海水浴場での千歌ちゃんと梨子ちゃんの出会いのシーンを思い出させます。

まだこの頃は誰もいなかった部員も9人となり、このメンバー全員が集まっているのを対比させるかのようになっているのかなと。


これを見てて、夕日が沈みかけているときに島郷海水浴場へまた行きたくなってきました。

2期10話の2年生が島郷海水浴場へと訪れるシーンが好きなんです...。ここの場所が写った写真をブログのプロフィールアイコンにしてしまうくらいに。

なんか話がそれてしまった。どうでもいいことですね。ちゃんと話をもとに戻します。


「DETERMINATION」はもう言うことないですね。


話を戻すとか言っておいて簡潔にまとめてるよ...。ここからはちゃんと書きます。



幕間8.始まりの物語 (13話寸劇)

上海、台北と海外での公演では実際にキャストが寸劇を披露したみたいなんですが、東京(千葉)公演では、アニメのみでの寸劇でした。


東京(千葉)公演では見ることが出来ませんでしたが、ソウル公演では出来たらやってほしいなあと思っています。



10.MIRAI TICKET

そういえば、ミラチケの衣装を着てステージ上で歌って踊っている姿を現地で見るのはこれが初めてでした。

4thでも確か1日目に披露していたんですけど、その時はAqours shipに乗っていて違った演出でパフォーマンスしていたので。


アニメと同じように会場のほとんどが青色に染まっている光景はいつ見ても綺麗ですね。(なんかさっきもこんなこと書いたような気がするけど、まぁ、いいか。)


伊波さんが「みんな一緒に輝こう!」って言うのが、もう、いっそう自分も輝きたいと思わせてくれます。

輝くってことは楽しむことだから、このライブを見て楽しんでるみんなはもう輝いてるんだよ!と。



幕間9.君のこころは輝いてるかい?(13話ラストシーン)

先ほどのミラチケでの呼びかけから今度は輝いてるかい?と投げかけてくるこの構成が、

自分自身について本当に今、輝いているのかどうか見つめ直すきっかけにもなったんではないでしょうか。


そんな私は、また沼津に行きたいなあと全く別のことを考えていました。なんか凄く申し訳ないです....。

輝いてるのかどうか見つめ直すことをせずに沼津に行きたいなとか考えててすみませんでした。



11.君のこころは輝いてるかい?

もうライブでは青ジャンと同じように定番になってきていますね。

不安要素が全くないっていうくらいに自信に満ち溢れて歌って踊っている姿とかを見ていると、自分も頑張んなくちゃなって。

何かしらでもいいから以前の自分とは成長した姿になって次のライブを迎えようっていう気分や決意を持つようになるんですよね。この曲に限ったことではないですけど。

本当に私も頑張んないとな...。



12.ユメ語るよりユメ歌おう

この曲は私の中ではみんなで一緒に歌う曲だと位置付けているのですが、

今回はみんなで歌うというよりかは、コールを入れたりして楽しむという位置付けになっていたように思います。

キャスト側から、コールを促す場面もあったので。

それでも、合唱しているパートもあったりと、その二つの要素を合わせ持った曲としてなりつつあるような気がします。

そういうのもいいんじゃないかなあと。なかなかこういった曲はあまりなかったし、これからも増えていってほしいなあと思ってたりする。


曲の終わり際にはスタッフロールが流れ、終了時には幕が閉じました。

おそらく、5thでこの閉じた幕を開けてライブが始まるんだろうなと楽しみで仕方がないです。



EN1.恋になりたいAQUARIUMHAPPY PARTY TRAIN

上海、台北と海外の公演では流れていたアンコールアニメが無く、すぐにアンコールが行われました。


1日目には恋になりたいAQUARIUMが披露されました。

イントロが流れた瞬間に、一斉に会場にいるファンが盛り上がる。LV会場でも同じように盛り上がってましたね。

私はいつもぷかぷか~の部分のコールをし忘れるんですけど、今回も見事にコールし忘れました。曲も何度も聴いてるはずなんだけどなあ...。

1日目はLVだったので、次の機会は久しぶりに現地で見たいですね。



2日目にはHAPPY PARTY TRAINが披露されました。

諏訪さんの声の伸びが凄かったですね。その後の小林さんも凄かった。


降旗さんがね、ソロパートでまさかあんな歌い方をするなんて思わなかったです。

弾けるような、いかにもスクールアイドルを楽しんでるルビィちゃんが気持ちを高ぶらせて歌っている感じの印象を受けて、もう、その姿のように見えるんですよ。

一瞬、動揺して整理が追いつかなかったです。


いつもとはまた違った景色を見せてもらえたような気がします。これが現地で見れて凄く嬉しかった...。



EN2.Step! ZERO to ONE

このままの流れでいけば当然この曲が。

間幕では確か流れなかったと思うのですが (ちょっと記憶が曖昧で違うかもしれない。)、アニメでは入学希望者が0から1に変わっていきましたからね。


曲の合間のAre you ready ? からの1,2をキャストとファンが交互に言い合うのが楽しい。

0から始まる訳ではなく、すでに一歩進んでいてさらに歩みを進める。

ちょうどこの曲が披露されたのも、1期の内容をおさらいした後のアンコールなので、そういった意味でも捉えることが出来るのかなあと思っています。


EN3.NO.10

本当はMCについても書こうと思っていたのですが、記憶が曖昧すぎるのと、他の方がきっと何かしら書いてくれているはずだと思うので今回は断念します。申し訳ないです。


この曲はキャストと一緒に歌ってくれている方が現地、LVともに多くいらっしゃいました。


やっぱり、キャストと一緒に歌える機会というのはなかなかないことだと思うんですよ。

私はいつもこれが最後かもしれないという思いを持って歌っています。

だって後悔したくないですからね。今後もまた一緒に歌える機会が来るとは限らないのだから。


今回は小宮さんがいないことで、赤色のペンライトをかざして、7のコールをしている方が多く見受けられました。



EN4.Thank you, friends!!

この曲も先ほどのように歌っている方が多くいらっしゃいました。


私たちに対してもそうだと思うのですが、1期でAqoursが出来ていく経緯を振り返っていると、

それぞれのメンバーに対して思いを届けるために歌っているという視点もあるんじゃないかなあと。


小宮さんのパートをファンの方が歌っていたところは鳥肌がたちましたね。





これで一通りはライブレポとしてある程度は書けたのではないかなと思います。

でも、最後の方はちょっと書く量が少なかったかなと。そこは申し訳ない...。



今回のライブは今までのライブとはちょっと違うなあと感じました。

今まではなんかこう、キャラの声を意識して歌うとか、ある曲を忠実に歌うとかそういった固定概念みたいなものがあったように思うのですが、

今回はファンに対してコールを促す煽りだったり、音源にはなく普段はしないアレンジの効いたものをしてみるといったことが多く見られた気がします。

こういうことは、このフィルムコンサートだからこそ出来るのかなあと思っていたりします。

なかなか体験出来なかったことがたくさんこのライブで経験出来たように思います。



このライブは本当に楽しかったです!楽しむだけでなく、彼女たちの「キセキ」を再確認出来て、これから控える5thライブにも楽しみと期待が膨らむばかりですね。

しかも、もう2ヶ月切ってるんですよ。早いですね。まだ早いですけど準備や覚悟をしておいた方が良さそうかな...。

それでは、また、もしお会い出来るとしたら5thライブ、メットライフドームで!お会いしましょう!